静かに集中して空間の途中にあるその一点を見つめる辺りのものすべてとその一点がなじむまで見つめるその一点の内側が見えるようになるまで見つめるやがて辺りがもやもやとしてくるさらにその一点の奥を見つめる砂時計の砂がすべて流れた時それは始まりの音とともに脈打つやがて始まりの音が分裂して四方八方に伝播する闇と光りが分離した瞬間だ
らふそくの炎の揺れに過去を見るしばしまっすぐになるがすぐに揺れる身体を微動だにせず炎を見つめる息を吹いて炎を消すことをためらう炎のともしびに自分を写している炎は揺れたまままぶたを閉じるまぶたの下に炎の温度を感じるらんどーる
静かに集中して空間の途中にあるその一点を見つめる
辺りのものすべてとその一点がなじむまで見つめる
その一点の内側が見えるようになるまで見つめる
やがて辺りがもやもやとしてくる
さらにその一点の奥を見つめる
砂時計の砂がすべて流れた時
それは始まりの音とともに脈打つ
やがて始まりの音が分裂して四方八方に伝播する
闇と光りが分離した瞬間だ