中原中也-初期詩篇
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3.[名無しさん] 〜月〜
今宵月はいよいよ愁(かな)しく、
養父の疑惑に瞳をみはる。
秒刻(とき)銀波を砂漠に流し
老男の耳朶(じだ)は蛍光をともす。
あゝ忘れられた運河の岸堤
胸に残つた戦車の地音
銹びつく鑵の煙草とりいで
月は懶く(ものう)喫つてゐる。
それのめぐりを七人の天女は
趾頭舞踏しつづけてゐるが、
汚辱に浸る月の心に
なんの慰愛もあたへはしない。
遠(をち)にちらばる星と星よ!
おまへの創手を月は待つてる 09/27 19:33 PC
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