中原中也-初期詩篇
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7.[名無しさん] 〜臨終〜
秋空は鈍色(にびいろ)にして
黒馬の瞳のひかり
水涸れて落つる百合花
あゝこころうつろなるかな
神もなくしるべもなくて
窓近く婦(をんな)の逝きぬ
白き空盲ひて(めしひて)ありて
白き風冷たくありぬ
窓際に髪を洗へば
その腕の優しくありぬ
朝の日は澪れて(こぼれて)ありぬ
水の音したたりてゐぬ
町々はさやぎてありぬ
子等の声もつれてありぬ
しかはあれこの魂はいかにとなるか?
うすらぎて空となるか? 09/28 18:52 au
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